自作スピーカー SONY SS-AL3改造
SONY SS-AL3を改造してみた。
このスピーカーは家具で有名なアルフレック社とソニーが共同開発したスピーカーだ。さすがにアルフレック社が関わっているだけあり、エンクロージャーは非常にしっかりとした物になっている。そのしわ寄せを受けてか、ユニットのコストが削られているのではと言われており、評判は正直いっていまいちと言ったところのようだ。始めからエンクロージャーに目をつけ、以前オークションで手に入れた。だいたい1万円前後で手に入る。しっかりしたエンクロージャーの自作は大変なので、このサイズのスピーカーを自作したい人は改造も一考の価値がある一品だと個人的に思う。
今回はユニット、ネットワークを次のものそっくり取り替えた。
なるべく加工が必要ないものでユニットを選択した。
ツィーター:Visaton G20SC
http://www.visaton.com/en/chassis_zubehoer/ht_kalotten/g20sc_8.html
ウーハー:Wavecor WF152BD04
ツィーターはほぼ無加工で取り付け出来るのだが、ウーハーはエンクロージャーの加工が必要だ。スピーカー落とし込みの部分を彫刻刀で広げ、取り付け部穴径をヤスリで削り、邪魔な補強ををノミで削った。それぞれ数ミリ広げるだけなのだが、慣れないので大変だった。
このユニットの組み合わせは、能率はほぼ同じのため、ネットワークに抵抗を入れなくて良いのがメリットである。
ネットワークの設計は次のページで行った。スピーカー設計プログラム アプレット版
今回は3次フィルターでクロスは3000Hzとした。
ウーハー
ツィーター
総合特性
ネットワーク部品は
コイル:0.22mH ×2、0.70mH ×2、0.30mH ×2
コンデンサ:13.0μF × 2、4.3μF × 2 、8.2μF ×2
を使用した。ネットワークはとりあえず端子台を使用し接続した。
改造後
改造後の周波数応答を測定した。
今まで自作スピーカーを作った中では一番の出来。改造成功!
2017/4/16 周波数特性を測定しなおした。
Dirac Live Calibration tool で測定
Equalizer APOにて補正後
バスレフポートにタオル詰めた状態
補正後
Equalizer APO設定
2020/12/30追記
ネットワークを修正しました。シミュレーションでLR4にしました。これが最終版です。こちらの記事を参照ください。