以前、制作した自作SPで、同軸スピーカーがほしくて制作したスピーカーです。
同軸のメリット・デメリットは以下です。
メリット
・点音源による定位の良さ。
・スペースを取らない。(カーオーディオでは同軸ユニットは多い)
デメリット
・ツィータの設置位置による制約
・ツィータがウーハーの振動の影響を受け変調する。
メリット > デメリットとの考えから同軸スピーカーは多かったようですが、近年はそれほど種類は出てないようです。こう書いていたらカーオーディオのスピーカーでも良かったような気がしてきた。量産効果が出ていてピュアオーディオ用より比較的安いと思うし。例えばこれとか、
ところでツィータとウーハーの位置関係が気になったので、周波数と波長をグラフにしてみた。これを見ると10kHzで波長約40mmなので、位置をミリ単位で調整してる人がいつことには納得がいった。
で作成したスピーカーは以下のもの。
DCU-C171PP 17cmコアキシャルスピーカー - 商品について - 株式会社ドリームクリエーション
これは推奨箱を参考にして作りました。板厚のみ21㎜→18㎜に変更してます。
キャビネットの材質はシナ合板です。ホームセンターを売り場を見に行ったところ、MDFかシナ合板がありましたが、以前MDFを使用したことがあったので、今回はシナ合板にしてみました。ネットワークも今回は推奨のものをそのまま使用してます。
例によって周波数特性を測定しました。
音は一言でいうと、爽やかな音質です。メーカーの説明にもありましたが、振動板がポリプロピレンでできており、さらに通常よりも軽量のようです。ジャンルはなんでも行けそうですが、クラシックが特に合うと思います。定位も良いと思います。
このスピーカーを作って、振動板の材質はやっぱり重要なんだなと思った。
よく言う、剛性と内部損失がどうのってやつ。あと重さか。軽くないと振動しにくくなってしまうから。
剛性と内部損失については以下のリンク等に説明が乗ってる。
http://pioneer.jp/en/crdl_design/crdl/rd/pdf/14-3-8.pdf
この図1を見るとポリプロピレンはバランス取れてる中庸な材質なんだろう。
今度振動板について調べてみよ。
なもんでスピーカーは周波数応答が大事なのは当たり前として、過渡応答が大事なんだろうなあと思ったしだいです。
周波数特性を測定し直した。2017.5.22
Dirac Live Calibration Tool にて測定